講師:宮崎展昌先生(鶴見大学仏教文化研究所 准教授)
講座題目:仏典の「目次」から歴史を読む──失われた中国の写本と日本古写経──
開催時間:2026年10月31日(土) 15:00-17:00
講師紹介
兵庫県出身。東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)。2019年より現職。大乗経典の文献学的研究および大蔵経の伝承に関する研究を専門とする。主な著作として『阿闍世王経の研究—その編纂過程の解明を中心として』(山喜房佛書林、単著)、『大蔵経の歴史―成り立ちと伝承』(方丈堂出版)、『蔵文和訳 阿闍世王経』(起心書房)などがある。
講座の内容の概要
同じ題名の仏典でも、伝えられた本によって、巻数や章の区切り、章題が異なることがあります。本講演では、『大品般若経』と『大智度論』を主な例として、日本に残る古写経、中国の房山石経、唐代の仏典目録、版本大蔵経を比較します。こうした資料を読み比べると、日本古写経の中に、中国では失われた古い写本の姿が保存されていることが分かります。また、大蔵経が古い本をそのまま複製したものではなく、複数の資料を比較し、補いながら編集されたことも見えてきます。仏典の「目次」を手掛かりに、東アジアにおける仏典伝承の歴史を紹介します。
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