講師
橘川 智昭 先生(東洋大学非常勤講師)
開講日
第2、第4木曜日 14:00-15:30 全12回
①5/22 ②6/12 ③6/26 ④7/10 ⑤9/11 ⑥9/25 ⑦10/9 ⑧10/23 ⑨11/13 ⑩11/27 ⑪12/11 ⑫1/22
講座開始日
2025年5月22日(木)
申込締切日
2025年5月7日(水)
講義形式
ハイブリッド(対面/オンライン)
参加費
2,000円(全12回分)
テキスト
世親造玄奘訳『唯識三十頌』(佐伯定胤校訂『新導成唯識論』所収)
講義のねらい
本講座では仏教の基礎分野と言われる唯識思想について、世親(Vasubandhu)が造った『唯識三十頌』を読みながら学びます。これまで仏教や漢文を学んだことがない方にも唯識思想の主要な考え方や用語を習得していただけるような講義です。途中回からのご受講に対しても、講師がフォローいたします。
講義内容
唯識仏教は日本では奈良の興福寺・薬師寺などの法相宗として知られますが、その教学は世親造『唯識三十頌』の註釈書として唐初期に生まれた玄奘訳『成唯識論』(十巻)が中心となり、さらに窺基・慧沼・智周といった唐代諸師の註疏が加わるなどして浩瀚で精緻な理論体系を誇るものとなりました。唯識思想を学ぶには、本来ならばこの『成唯識論』を丁寧に読むことが求められますが、どうしても相当な時間を要します。
昨年度までは唯識の入門書として日本で広く用いられてきた良遍の『二巻鈔』を講読しました。今年度からは世親の『唯識三十頌』(玄奘訳の漢文)を柱にしながら唯識思想の基礎を学びます。このほか必要に応じて補助資料を配布します。予習は必要ありません。
備考
テキストとして佐伯定胤校訂『新導成唯識論』(1940年、性相学聖典刊行会。のちに法隆寺より重刷)所収の『唯識三十頌』を使用します。また必要に応じて補助資料を配布します。オンライン受講の方にはPDFデータで配布します。
予習不要の講座のため、テキスト以外の資料は各回当日に配布します。
本講座は全12回の通年講座となります。途中回からのご参加も可能です。