講師
山本 匠一郎 先生(智山伝法院常勤教授)
開講日
不定期 木曜日 15:00~16:30 全5回
①5/29 ②6/19 ③7/17 ④9/18 ⑤10/30
講座開始日
2025年5月29日(木)
申込締切日
2025年5月15日(木)
講義形式
ハイブリッド(対面/オンライン)
参加費
1,000円(全5回分)
テキスト
『大日経』(Chin.大正No.848.大毘盧遮那成佛神変加持経、Tib. Toh494/ Ota126)
講座のねらい
仏教の多様性に対して幅広い視野を持つことをねらいとし、複数の先生にお話しいただくオムニバス形式の講座です。概説のほか、テキストの重要な部分を読み、分かりやすく解説します。今年度は密教をご専門とする2人の先生を講師にお迎えし、通年で10回の講座を予定しています。
第1~5回(5月~10月)は山本匠一郎先生に、密教の根本経典の1つである『大日経』の読解と解説をしていただきます。
講義内容
『大日経』はインドで7世紀半には成立したとされます。密教経典は歴史的に初期・中期・後期に三区分され、『大日経』は中期密教経典に属します。密教は大乗仏教の中観・唯識・如来蔵という哲学思想を踏まえながら、そこには非常にインド的で雑多な習俗が含まれています。広大な宇宙観と、緻密な儀礼が、同時に説かれているのです。今回は『大日経』の概要を学んだ上で、曼荼羅と灌頂を説く「具縁品」を読解していきます。
第1回(5/29) 『大日経』の概要(理論と実践)
第2回(6/19) 大悲胎蔵曼荼羅とは(曼荼羅の理念)
第3回(7/17) 阿闍梨と弟子(真言行者の資格)
第4回(9/18) 曼荼羅の作成(十二院)
第5回(10/30) 灌頂儀礼と真言行の三昧道
予習は特に必要としません。テキストはこちらで用意します。また毎授業後、アンケート(任意回答)を実施し質問等を受け付け、次回授業時にフィードバックを行います。