仏教世界を歩く
B-4 仏教世界を歩く(前期)―東アジアの密教と胎蔵曼荼羅―
講師
赤塚 祐道 先生(国際仏教学大学院大学特任研究員)
開講日
第3木曜日 18:00-19:30 全5回
①5/16 ②6/20 ③7/18 ④9/19 ⑤10/3
講座開始日
2024年5月16日(木)
申込締切日
2024年5月2日(木)
講義形式
対面形式(定員30名)およびZoomによるオンライン形式の併用
参加費
1,000円(全5回分)
テキスト
印融『胎蔵界曼荼羅私鈔』
講座のねらい
仏教の多様性に対して幅広い視野を持つことをねらいとし、複数の先生にお話しいただくオムニバス形式の講座です。今年度は密教をご専門とする2人の先生を講師にお迎えし、通年で10回の講座を予定しています。第1~5回(5~9月)は赤塚祐道先生に、東アジア地域の密教について解説をしていただきます。後期(10~2月)は山本匠一郎先生(智山伝法院常勤教授)に『大日経』の講読をお願いする予定です。
講義内容
仏教の歴史を考えたとき、密教の存在は特異なものに感じるかもしれません。密教の歴史的展開を見るとインドの宗教観が大きく関わり展開していきます。今回は「密教とは何か」という出発点から歴史と思想を紹介し、東アジアに展開した密教の諸相をとりあげ、あわせて密教の世界観を示す胎蔵曼荼羅を見ていくことで密教仏へのアプローチもしてみたいと思います。
本講座では印融(1435-1519)の『曼荼羅私鈔』も取り上げますが、印融は伝統的な密教解釈と修行の実践を両立した活躍した名僧で、本書は曼荼羅図解の先駆けともいえる名著です。東アジアに展開した密教、『大日経』によって構成される胎蔵曼荼羅の世界を紹介します。
第1回(5/16) 密教の歴史
第2回(6/20) 密教の思想
第3回(7/18) 日本密教の展開
第4回(9/19) 印融『胎蔵界曼荼羅私鈔』を読む1
第5回(10/3) 印融『胎蔵界曼荼羅私鈔』を読む2
予習の必要はありません。資料は各回当日、紙面または電子媒体で配布します。
B-4 仏教世界を歩く(後期)―『大日経』を読む―
講師
山本 匠一郎 先生 (智山伝法院常勤教授)
開講日
不定期木曜日 18:00~19:30 全5回
①10/17 ②11/14 ③12/19 ④1/16 ⑤2/20
講座開始日
2024年10月17日(木)
申込締切日
2024年10月2日(水)
講義形式
対面形式(定員30名)およびZoomによるオンライン形式の併用
参加費
1,000円(全5回分)
テキスト
『大日経』(Chin.大正No.848.大毘盧遮那成佛神変加持経、Tib. Toh494/ Ota126)
講座のねらい
仏教の多様性に対して幅広い視野を持つことをねらいとし、複数の先生にお話しいただくオムニバス形式の講座です。概説のほか、テキストの重要な部分を読み、分かりやすく解説します。今年度は密教をご専門とする2人の先生を講師にお迎えし、通年で10回の講座を予定しています。第6~10回(10月~2月)は山本匠一郎先生に、密教の根本経典の1つである『大日経』の読解と解説をしていただきます。
講義内容
『大日経』はインドで7世紀半には成立したとされます。密教経典は歴史的に初期・中期・後期に三区分され、『大日経』は中期密教経典に属します。密教は大乗仏教の中観・唯識・如来蔵という哲学思想を踏まえながら、そこには非常にインド的で雑多な習俗が含まれています。広大な宇宙観と、緻密な儀礼が、同時に説かれているのです。今回は『大日経』の概要を学び、序章の「住心品」を通読していきます。
第6回(10/17) 『大日経』の成り立ち(大日経』の書誌学、概要)
第7回(11/14) 序段(如是我聞〜五種の比喩、経典の舞台設定)
第8回(12/19) 三句の法門(菩提心・大悲・方便について)
第9回(1/16) 外道段~六十心段(インド哲学思想と心の多様性)
第10回(2/20) 三劫段〜十喩段(大乗思想と密教思想)
予習は特に必要としません。テキストはこちらで用意します。また毎授業後、アンケート(任意回答)を実施し質問等を受け付け、次回授業時にフィードバックを行います。
備考
後期から新しい内容となりますので、新規のご参加も歓迎いたします。
資料は各回当日、紙面もしくは電子媒体にて配布します。(事前配布はありません。)
最終回終了後、受講者アンケートへのご協力をお願いいたします。