仏教聖典を読む会

B-3　仏教聖典を読む（前期）

テキスト

『現代仏教聖典』（東京大学仏教青年会）、『スッタニパータ』、『ダンマパダ』ほか

講座のねらい

様々な仏教文献の主要部分を集めた本会編集の『現代仏教聖典』などを用い、原文テキストを読みながら、仏教思想の重要なトピックや歴史、研究史、美術などについての基本的な事項を総合的に学べる講座です。

講義内容

現在まで長い年月をかけて展開してきた仏教には、そのあいだ「首尾一貫して語られてきた真理」というものが存在します。本講義ではその真理に迫りたいと思いますが、そのためには仏教教義の基本的な枠組みや用語を理解する必要があります。

本講義では各回の内容に沿って、経典に説かれている内容なども頼りにしながら、その思想的な営みや意義について解説します。前期はブッダの説いた教義について、後期は主に大乗仏教の教義（日本仏教も含む）について、基本的かつ重要な項目を取り扱います。概ね時系列的に進めます。前期の予定は以下の通りです。

• 第1回　仏教と仏教学

• 第2回　仏教文献について

• 第3回　仏教の伝播について

• 第4回　業と輪廻と霊魂

• 第5回　五蘊と無我

各回において、適度な量のテキストを読む予定です。なるべく平易で楽しい講義を目指します。予習は特に必要ありません。

備考

• 本講座は通年講座の前期分となります。後期第6～10回（10～2月）は「小乗と大乗」「中観と唯識」「空思想について」「日本人と仏教」「仏像について」を予定しています。

• テキストについては初回に講師から説明します。

• 講義資料は各回当日に配布します。