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日本仏教入門

明恵上人樹上坐禅像(京都・高山寺蔵)
明恵上人樹上坐禅像(京都・高山寺蔵)

講 師

奥田勲 先生(聖心女子大学名誉教授)

開講日

第1,第3火曜日 18:00―20:00  

*平成24年度は通年で行います.

使用テキスト

『高山寺明恵上人行状』及び『明恵上人夢記』を基本テキストとし,関連資料とともに毎回配布します.

講義のねらい

京都栂尾高山寺を開き,生涯の夢の記録を残したことで知られ,明恵上人の呼び名で親しまれる, 鎌倉時代初期の僧侶,明恵房高弁(1173〜1232)の人となりを伝記と逸話でたどるとともに,今回は特に明恵上人自身が残した夢の記録を解読することを通して, 明恵上人がなぜ現代においても人の心に強く訴える力を持つのかを考えます.

講義内容

明恵上人の生涯は,弟子喜海の『高山寺明恵上人行状』によってつぶさに記録されています.まずそれによって,どのように人間形成がなされたか, 仏教にひかれていったかにはじまり,高尾と生家紀州を遍歴しながら修行した時期,高山寺を開く経緯,栂尾での瞑想と学問の後半生,をたどります. さらに,自身の夢の記録『明恵上人夢記』を解読することによって,明恵が自身の信仰をどのように夢で補完したかを考察し, 明恵上人像と併せて日本仏教のあり方に迫りたいと思います.
それらを前提として,明恵上人の仏教者としての硬質な側面と,釈迦とインドへの熱い思いと深い人間愛を抱いていた人間的な側面がどのように統合・融和されていたかを考察します.

備考

@ 使用する基本的なテキストは、高山寺資料叢書『明恵上人資料第一』、『同第二』(東京大学出版会、昭和45、48)などですが、大冊であり現在入手困難なので、それらをもとにして配付資料を作成します.

A 映像資料をできるだけ多く活用する予定です.

B 奥田先生の明恵上人についての著作に、『明恵―遍歴と夢』(東京大学出版会)があります.